読売新聞社は７～９日、衆院選の第３回継続全国世論調査（電話方式）を実施した。

　衆院比例選の投票先について政党名を読み上げて聞いたところ、自民党が２９％でトップとなり、民主党１２％、日本維新の会１１％などが続いた。

　公示直前の第２回調査（１１月３０日～１２月２日）と比べると、自民が１０ポイント上昇し、ほぼ横ばいの民主、維新の会との差を広げた。日本未来の党は３％（前回５％）だった。

　投票先を「決めていない」と答えた人は２６％（同３２％）に減った。

　支持政党のない無党派層は４２％（前回４９％）に減り、その比例選投票先は自民１５％がトップで、維新の会１２％などが続いた。

　小選挙区での投票先は自民３２％（同２２％）、民主１３％（同１３％）、維新の会１０％（同１２％）の順だった。

　東京・六本木のクラブで飲食店経営藤本亮介さん（31）が目出し帽をかぶった男らに殴られて死亡した事件で、凶器準備集合容疑で逮捕状が出ている男15人のうち30代の男1人が警視庁に出頭したことが10日、捜査関係者への取材で分かった。
　逮捕状が出ていない男1人も出頭しており、同庁捜査1課は事件に関係しているとみて調べるとともに、容疑が固まり次第、2人を逮捕する方針。
　捜査関係者によると、2人は9日に出頭した。　

　北朝鮮による事実上の弾道ミサイルの発射予告期間初日の１０日、政府は厳戒態勢に入った。

　野田首相や藤村官房長官は、同日午前７時前から首相官邸で待機した。発射の成否にかかわらず、米軍の早期警戒衛星からの情報（ＳＥＷ）が得られれば、３０分以内に藤村長官が緊急記者会見を開き、国民に説明する予定だ。

　北朝鮮は１０～２２日の午前７時から正午の間の発射を予告している。

　首相は１０日午前６時５２分、首相公邸から官邸に入った。その際、記者団に「警戒監視に万全を期していく」と述べた。正午までに発射が確認されなければ、午後は埼玉県と東京都内で衆院選の遊説を行う。当初、１０日に発射される可能性が高いとみて、この日の遊説を見合わせ、終日官邸に詰める考えだったが、発射先送りの可能性が伝えられたため、遊説日程を入れた。

　愛知県蟹江町で2009年5月、会社員山田喜保子さん＝当時（57）＝方で親子3人が殺傷された事件で、強盗殺人容疑などで逮捕された中国籍の無職林振華容疑者（29）が、凶器の鉄製スパナとナイフについて「自宅から持ってきた」と供述していることが9日、捜査関係者への取材で分かった。
　林容疑者は、飼い猫が出入りする山田さん方の玄関が開いていることに気付き、たまたま侵入先に選んだとみられるが、「（家人に）見つかっても殺せばいいと思った」と供述。県警蟹江署捜査本部は、凶器を準備していたことが殺意を裏付ける証拠になるとみて、入手先などを調べている。　

　衆院選公示日の４日、野田首相（千葉４区）の陣営が千葉県習志野市の街頭で開いた出陣式で、首相のメッセージを撮影したビデオを流していたことがわかった。

　公職選挙法は選挙運動のために使用できる文書などを制限しており、候補者が独自に作成したビデオの使用には「公選法に抵触する恐れがある」との指摘が出ている。

　首相は４日、福島県いわき市で第一声を行ったため、習志野市のＪＲ津田沼駅で開かれた自身の出陣式には出席しなかった。ビデオメッセージで首相は、「残念ながら地元の船橋に戻ることはできません。私のいない分もライバルたちに負けないように、皆様によってお支えをいただきますように心からお願いを申しあげます」と呼びかけた。

　だが、公選法１４３条では「選挙運動のために、アドバルーン、ネオン・サインまたは電光による表示、スライドその他の方法による映写等の類を掲示する行為は禁止行為に該当する」と定めている。総務省の選挙担当者は首相のビデオメッセージについて「個別事案は司法当局が判断する」とした上で、「一般的に、選挙運動でビデオメッセージを使うことは公選法に抵触する恐れがある」と指摘した。

　沖縄県石垣市の尖閣諸島沖の接続水域を航行していた中国の海洋監視船4隻は、8日朝までに同水域を出た。第11管区海上保安本部（那覇市）によると、中国に向かっているとみられる。
　11管によると、「海監46」「海監49」「海監66」「海監137」の4隻は7日午後、領海に侵入し、約7時間航行。同日午後10時35分から8日午前6時55分ごろまでに同水域を出たという。同9時現在、新たな監視船の航行は確認されていない。
　4隻は11月から同諸島の接続水域を出入りし、今月4日にも領海に侵入した。　

　政府は、国連平和維持活動（PKO）協力法に基づき、シリア南西部のゴラン高原に派遣中の自衛隊について、年内にも撤収を始める方向で検討に入った。シリア内戦が激化し、自衛隊員に危険が及びかねないと判断した。複数の政府関係者が8日明らかにした。
　日本政府は1996年2月から、シリアとイスラエルの停戦、兵力引き離しの監視を任務とする国連兵力引き離し監視軍（UNDOF）に自衛隊を派遣。現在は司令部要員3人と輸送部隊44人が活動している。　

　国土交通省は７日、中央自動車道・笹子トンネルの事故を受けて実施した緊急点検の中間報告を発表した。

　国管理でつり天井構造のトンネル９本のうち４本の点検を終え、その結果、国道３２号「大豊トンネル」（１９７８年開通、高知県）と国道１９号「鳥居トンネル」（同、長野県）で、天井板を固定する金具のボルトやナットの欠損や、つり下げ金具周辺のコンクリートの変状があった。

　同省では「いずれも軽度で、天井の落下につながる損傷ではない」としている。

　大豊トンネルは、コンクリート板約８０００枚を連結した天井板（約５０トン）を、約１６００か所の金具でつり下げる構造。点検では、つり下げ金具を固定した周辺のコンクリートが重みで浮き上がる変状を１９か所で確認。天井板をトンネルの左右の壁に留めるボルト約３２００本のうち、２３本でナットがなくなっていた。

　一方、鳥居トンネルは、コンクリート板約８７００枚を連結した天井板（約８０トン）を約２０００か所の金具でつり下げており、このうち１か所の金具からボルト２本が抜け落ちて金具が外れていた。

　横浜市のホームページ（HP）に小学校襲撃予告をしたとして、大学生の少年が神奈川県警に誤認逮捕され、家裁で保護観察処分を受けた問題で、捜査の在り方を検証している神奈川県警と横浜地検が、来週半ばに検証結果を公表することが7日、捜査関係者への取材で分かった。
　検察当局は再発防止策として、東京と大阪両地検にサイバー犯罪の担当検事を置く。
　検証結果では、県警と地検がいずれも「犯人性の確認が不十分だった」と結論付けた。県警が横浜市のHPへのアクセス記録と少年のパソコンのIPアドレスが一致したことを主な根拠に少年を逮捕し、地検も同様の根拠で家裁送致した点を挙げた。
　少年が地検の取り調べを受けた際、「認めないと拘束が長くなると言われた」と受け止めた点も検証。地検の取り調べに違法性はなかったとしながら、少年が犯人でない可能性を前提に聴取しなかった点を反省点とした。　

　山梨県の中央自動車道・笹子(ささご)トンネルの天井板崩落事故で、死亡した同県甲斐市の中川達也さん（５０）が、天井板の下敷きになった保冷車から職場の上司に電話し、両親へのメッセージを伝えていたことが、会社関係者への取材で分かった。

　中川さんは、食品卸売会社「海老正」（東京都新宿区）の同県甲斐市にある甲府営業所に勤務していた。電話を受けたのは中川さんの直属の上司の男性所長（４２）。

　同社によると、中川さんは２日午前８時５分頃に発生した事故直後、所長の携帯電話に数回かけ、そのうち午前８時１８分と同３９分の２回、留守電に伝言を残していた。所長は激しいクラクションの音で最初は聞き取れなかったが、何度も聞き返してみると、「おやじに伝えて、さよなら」という父親あてのメッセージが入っていた。

　その後、所長や他の社員が何度も中川さんの携帯に連絡し、正午過ぎに所長のかけた電話が一度だけつながった際、中川さんは「所長、助けて」と息苦しそうに声を出し、「さよなら」などと母親へのメッセージを伝えたという。

　山梨県の中央道上り線・笹子トンネルの天井板崩落事故で、車両火災の消火や遺体の収容を行った大月市消防本部が６日、現場活動の写真を公開した。

　公開された写真は３枚で、このうち１枚は事故から約１時間後に撮影。車両火災で発生した煙が、トンネル内に充満する様子が収められている。撮影場所は、全長約４・７キロ・メートルのトンネルのうち、東京側出口まで約１・３キロ・メートル、事故現場まで数百メートルの地点。

　右側の非常駐車帯では、活動方針を決める「指揮隊」のメンバーが集まり協議している。左側で後部ライトを光らせているのは救助工作車。左側手前には空気ボンベが並ぶ。写真は活動を記録し、本部内で報告をするための資料として撮影された。

　山梨県の中央道上り線・笹子(ささご)トンネルで９人が死亡した天井板崩落事故で、トンネル内を走行中のバスに乗っていた同県甲州市の男性（６４）が読売新聞の取材に応じ、事故直後の混乱ぶりを語った。

　男性は友人と静岡県の温泉地へ向かっていた。甲府市側のトンネル入り口から３キロほど進んだ２日午前８時１０分頃、前の車がハザードランプをつけて停車。しばらくすると２００メートルほど先で車が燃えているのが見えた。トンネル内には「火災発生」というアナウンスが響く。バスの運転手から「避難の邪魔になるので大きな荷物は置いていくように」と言われ、男性はバスを降り、甲府市側に向かって歩き始めた。周囲は入り口へ向かう大勢の人でごった返していた。

　避難する人の中から「天井が落ちたようだ」という声が聞こえた。単なる車両火災と考えていた男性は初めて「大変なことになっている」と危険を感じた。

　しかし、Ｕターンしたりバックしたりする車もあり、車道を歩くとはねられる恐れがあった。「側道を歩いて逃げよう」と誰かが声を上げた。トンネル内には、壁に沿って保守点検の作業員が歩けるよう、手すりの付いた「監査路」が設置されている。ただ、路面から１メートル２０ほどの高さにある。男性は監査路によじ登り、お年寄りがいれば、見ず知らずの人であっても登るのを手伝った。足が不自由な高齢の女性が「もう歩けない」とこぼしたが、男性は「頑張って」と励まし続けた。脱出まで約５０分、夢中で歩いた。

　外に出て間もなく、トンネル入り口から煙があふれ出した。「煙がもっと早く充満していたら命の危険があったかも……」。男性は声を震わせた。

　東京・六本木のクラブで９月、客の飲食店経営藤本亮介さん（３１）が目出し帽の集団に襲われ死亡した事件で、警視庁が事件にかかわった２０～３０代の１５人前後の男らを特定したことが、捜査関係者への取材でわかった。同庁は一部の男について凶器準備集合の疑いで逮捕状を取り、近く聴取に踏み切る。

　捜査関係者によると、男らは暴走族グループ「関東連合」の元メンバー。事件後、数人がハワイなど海外へ出国したが、警視庁は国内で所在が判明している男らから順次、聴取する。

　逮捕状の容疑は９月２日未明、襲撃目的で金属バットなどの凶器を持って六本木の事件現場周辺に集まったというもの。警視庁は男らが藤本さん襲撃にも関与したとみて調べる方針だ。

　関東連合は東京都杉並区や世田谷区などを拠点とする複数の暴走族で構成。２００３年に警視庁に解散届を出したが、その後も元メンバー間のつながりは強く、都心の繁華街で起きた傷害・暴行事件などにたびたび関与したとされる。襲撃事件後、元メンバーらを実行犯として名指しする情報が警視庁に複数寄せられた。

　兵庫県尼崎市の連続変死事件で、死亡した橋本次郎さん（当時５３歳）が監禁された際、殺人と逮捕監禁の両容疑で再逮捕された角田（すみだ）美代子容疑者（６４）のいとこ、李正則容疑者（３８）に手首と足首をひもで縛られていたことが、捜査関係者への取材で分かった。監禁直前に同居人とトラブルを起こした橋本さんに対し、美代子容疑者が自ら暴行するほど激高したといい、兵庫・香川県警合同捜査本部は、李容疑者が美代子容疑者の意向をくんで縛ったとみて、監禁実態の詳細を調べている。

　捜査本部は５日午後、橋本さんへの殺人と逮捕監禁の両容疑で、美代子容疑者の義妹の三枝子（５９）＝橋本さんの死体遺棄罪で起訴＝と養子の健太郎（３０）＝同＝の両被告を逮捕した。三枝子容疑者は「間違いない」と認め、健太郎容疑者は「分かりません」と否認しているという。逮捕者は計７人となった。

　捜査関係者によると、美代子容疑者は李容疑者とともに橋本さんに暴行を加えた後、「入れておけ」と監禁を指示。これを受け、李と仲島康司（４３）の両容疑者が美代子容疑者の自宅のバルコニーに設置した物置に閉じ込めたという。橋本さんはほぼ身動きのとれない状態で放置されたとみられる。

　過去にも親族らが物置に監禁されたことがあったが、その際はおにぎりや甘いコーヒー、砂糖水などを与えることもあったという。しかし、橋本さんのケースでは、美代子容疑者の怒りが激しかったため、捜査本部は美代子容疑者の指示があるまで食べ物などを与えなかった可能性もあるとみて調べている。【山川淳平】

　読売新聞社は、１６日投開票の第４６回衆院選を前に、４、５の両日、全国の有権者約１０万１０００人を対象に世論調査を行い、全国総支局などの取材を加味して序盤の情勢を探った。

　政権復帰を目指す自民党は小選挙区選、比例選とも優勢に戦いを進めており、単独で過半数（２４１）を大きく上回る勢いだ。

　山梨県の中央自動車道上り線の笹子(ささご)トンネルで９人が死亡した天井板崩落事故で、事故当時に現場を走行していたドライバーが、「頭上の天井板が甲府側から東京側に向かって崩落していった」と証言していることが５日、県警への取材で分かった。

　県警は、崩落が連鎖的に起きた可能性があるとみて、分析を進めている。

　中日本高速道路の説明では、天井板を設置するためのつり棒は１・２メートル間隔で、トンネルのコンクリートの壁面に鉄製ボルトで固定されていた。事故当時は、つり棒がボルトごと抜け落ち、約１３０メートルにわたり、天井板と隔壁計約３００枚が崩落したとみられる。

　証言したドライバーは当時、トンネルのどの位置を走っていたか明確ではないものの、県警は、いずれかの地点で起きた崩落をきっかけに、連鎖的な崩壊が起きた可能性を示すものとして注目している。

　中国・万里の長城で11月、日本人ツアー客3人が死亡した遭難事故で、ツアーを企画したアミューズトラベル（東京都千代田区）が、事業を廃止する方針を決めたことが4日、観光庁などへの取材で分かった。事実上の廃業になるとみられる。
　観光庁などによると、同社は20日付で事業を廃止し、旅行代理店業務から撤退する。社員の大半を解雇するが、遺族への補償を続けるため法人格は存続させるもようだ。
　旅行業法は、事業の廃止後30日以内の届け出を定めている。観光庁は4日午後にメールで報告を受けており、同社に詳細を確認するという。
　観光庁は事故後に立ち入り検査を3回実施し、携帯電話の通じない場所の存在を知りながら、同社が衛星電話を用意しなかったことなどを把握。行政処分も視野に入れ、調査を進めている。　

　鳥取県内で知人男性２人を殺害したなどとして、強盗殺人罪などに問われた鳥取市の元スナックホステス上田美由紀被告（３８）の裁判員裁判の判決が４日、鳥取地裁であり、野口卓志裁判長は「冷酷かつ身勝手な動機に基づいており、人の生命を余りにも軽く扱っていると言わざるを得ない。極刑をもって臨むほかない」と述べ、求刑通り死刑を言い渡した。

　判決によると、上田被告は２００９年４月、トラック運転手・矢部和実さん（当時４７歳）に睡眠導入剤などを飲ませ、同県北栄（ほくえい）町の海岸で水死させて借金２７０万円の返済を免れ、同年１０月には、鳥取市の摩尼（まに）川で電気工事業・円山秀樹さん（同５７歳）を同様の手口で水死させ、家電製品代約５３万円の支払いを逃れた。

　野口裁判長は、被害者２人から検出された睡眠導入剤などについて、上田被告が両事件の直前に知り合いの男性から譲り受けるなどしたものと指摘するなどし、上田被告による連続強盗殺人事件と断定した。

　これまでの公判で、上田被告は「私はやっていません」と否認し、被告人質問では黙秘。弁護側は「同居していた男性元会社員（４９）＝詐欺罪などで服役し、出所＝と警察が協力してうそをつき、被告を犯人に仕立てた」と反論した。

　裁判は、裁判員選任から判決までの期間が過去２番目の長さの７５日に及んだ。

　トンネル崩落事故から一夜明けた３日、笹子トンネルの東京側では、トンネル内で砕かれたコンクリートを運ぶダンプカーや、二次崩落を防ぐために使用する鉄骨や資材を搬入する車両が行き来した。

　中日本高速道路によると、上り線トンネルは現在、内部に再崩落を防ぐための支保工(しほこう)と呼ばれる足場を設置している。完成後、崩落した約３６０トンのコンクリートを重機で取り除くという。

　また、下り線のトンネルも上り線と構造や工事時期が同じため、今回の崩落の原因とみられる天井上部のつり棒を固定するボルトについて、作業員延べ１５０人が３交代制で安全確認を進めている。復旧まで６～７日かかる見込みという。

　羽田国土交通相は同日、事故現場を訪れ、トンネル内を視察した。羽田国交相は報道陣に対し、「９人の方が亡くなられてしまい、あってはならない事故。現場で黙とうをささげさせていただいた」と話した。

　日本未来の党が衆院選の公認候補を発表し、４日の公示直前になってようやく選挙構図が固まった。

　「卒原発」を旗印にした新たな第３極の参戦に、迎え撃つ民主、自民陣営は「選挙目当てだ」と批判し、第３極として競合する日本維新の会は「浮動票が割れる」と警戒する。

　一方の未来の党は、嘉田代表が知事を務める滋賀県で候補者を擁立できず、足元に不安を抱える。

　未来の党公認で大阪１７区（堺市西区など）から出馬する辻恵氏は、１１月３０日になって民主党離党を表明。消費増税法案の採決で反対票を投じており、２日の講演会では「ご迷惑をおかけしたが、すっきりした」と支持者らに理解を求めた。

　民主党は１日、同区で前堺市議の西哲史氏の擁立を急きょ決定。西氏は「追い風の時に民主党に入り、逆風の時に出ていく姿勢は失礼だ」と辻氏を批判した。

　公認リストには、小沢一郎代表が率いた「国民の生活が第一」からの合流組が名を連ねる。兵庫３区（神戸市須磨区など）に立つ三橋真記氏もその一人だ。

　これまで少子化対策などを訴えてきた。くら替えにも、三橋氏は「穏やかなイメージの嘉田代表は追い風になる」ととらえ、「卒原発」にも積極的に触れるという。

　同区で立つ自民党の関芳弘氏陣営は「背後に小沢氏がいるのは明らか」と〈小沢隠し〉を指摘。維新の会の新原秀人氏は「主張が重なるかも」と懸念しつつ、「票の掘り起こしにつなげたい」と語った。

　山梨県の中央自動車道上り線の笹子トンネル（全長約４・７キロ）内で２日、天井が崩落して３台の車が下敷きになった事故で、炎上したワゴン車から５人の遺体が見つかった。

　ほかに、炎上した乗用車からも遺体が見つかったほか、保冷車の男性運転手の死亡も確認されており、今回の事故による死者は７人となった。

　県警などは、ほかにも取り残された人がいないか、確認を進めている。

　中央自動車道の笹子トンネル崩落事故で、中日本高速道路会社の金子剛一社長は２日、名古屋市中区の本社で記者会見し、行方不明者が７人に上っていることを明らかにした上で、「このような大きな事故を起こし、大変申し訳ない。行方不明者の救出を第一に考えたい」と謝罪した。

　同社によると、天井板は５０～６０メートルにわたり崩落。天井板は１枚あたり横５メートル、奥行き２メートル、重さ約１・１トン。横に２枚ずつ並べ、１・２メートルおきにトンネルの天井からぶら下げた長さ５・３メートルの鉄製の棒で支えていたという。同社はこの棒が何らかの原因で外れた可能性があるとみて原因を調べる。

　笹子トンネルは１９７７年の開通。崩落した天井板は今年９月、中日本高速の関連会社が目視などで点検した際は異常がなかったという。

　２日午前８時頃、山梨県大月市の中央自動車道上り線の笹子トンネル内で崩落があり、走行中の複数の車が巻き込まれ、けが人がいるとの情報が県警高速隊に入った。

　天井が崩落したとみられ、火災も起きている模様。中央道は午前９時現在、勝沼インターチェンジ―大月ジャンクションの上下線が通行止めになっている。

　日本未来の党が、衆院愛知１２区（岡崎市など）に無所属で出馬予定だった元衆院議員、都築譲氏（６２）の公認を内定したことが分かった。１２区では日本維新の会が重徳和彦氏（４１）を既に擁立しており、未来が維新に配慮せず第三極同士で対決する姿勢を鮮明にした。

　都築氏は当初、未来に合流する国民の生活が第一からの立候補を目指していた。生活は当時、同一選挙区で第三極同士が戦うことを避ける方針だったため都築氏に愛知１３区（碧南市など）へのくら替えを要請。だが都築氏は「地元で戦いたい」と拒否し、１２区に無所属で立候補することを決めた経緯がある。

　未来に合流する旧減税日本関係者は都築氏の公認について「未来は、原発などの政策で維新とのずれが目立っている。未来として、愛知県内でできるだけ議席を取りたいということだ」と維新に配慮しない考えを明らかにした。都築氏は毎日新聞の取材に「未来と政策はほぼ一致しており、一緒に戦えるのは心強い」と話した。

　未来は愛知１０区（一宮市の一部など）で新人の会社社長、高橋一氏（５２）の擁立を内定。１０区ではみんなの党が民主離党組の前職、杉本和巳氏（５２）を擁立しており、愛知県内で未来はみんなとも戦う形になった。

　また未来は愛知７区（瀬戸市など）に新人の弁護士、正木裕美氏（３１）を擁立することも内定した。【三木幸治】

　兵庫県尼崎市の連続遺体遺棄・行方不明事件で、県警は１日午前、角田(すみだ)美代子被告（６４）（橋本次郎さんの死体遺棄罪で起訴）ら数人を容疑者とする殺人容疑で、同市の女性（８８）の遺体が埋められたとされる高松市の農機具小屋の捜索を始めた。

　この小屋は、女性の長女（死亡）一家が住んでいた民家に隣接している。美代子被告の周辺では５人の遺体が見つかっており、女性の遺体が発見されれば６人目になる。

　捜査関係者によると、女性は、高松市出身の仲島茉莉子(まりこ)さんら３人の遺体が見つかった尼崎市内の民家の住人。茉莉子さんと、その妹で美代子被告の次男の妻瑠衣(るい)被告（２７）（同）の祖母にあたる。

　２００３年２月頃、長女の嫁ぎ先だった高松市の一家宅に美代子被告らが乗り込んだ際に同行させられ、同年４月頃、美代子被告らと尼崎市へ戻った後、行方がわからなくなった。美代子被告宅のマンションで、美代子被告の親族らから暴行された後、衰弱死したとみられている。