＜薬剤師＞薬転売１４年間で１．７億円横領…洋野町が告訴へ

　岩手県洋野（ひろの）町が運営する国民健康保険種市（たねいち）病院の５０代男性薬剤師が同病院の医薬品を転売し、１４年間で約１億７０００万円を横領していたことが２０日、同町への取材で分かった。町は同日、薬剤師を懲戒免職処分とした。業務上横領容疑で刑事告訴することを検討している。

　同町によると、薬剤師は町の調査に「毎月約１００万円分を売った。生活費や遊興費に使った」と横領を認めた。１９９９年から県外企業に転売していたという。薬剤師は約３０年前から勤務し、医薬品管理を一人で担当していた。【浅野孝仁】