虎雄容疑者、病室ＰＣに報酬メモ…買収の物証か

　医療グループ「徳洲会」の公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部が、創業者の徳田虎雄・元衆院議員（７５）の病室から押収したパソコンに、次女のスターン美千代容疑者（４６）と昨年１１月頃、選挙運動に派遣する病院職員の人数や報酬について協議した際のメモが残されていたことが、関係者の話でわかった。

　特捜部は、２人が運動員買収を主導したことを裏付ける重要な物証とみている。

　虎雄容疑者は難病の筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）で体と言葉が不自由なため、文字盤を目で追い、秘書が読み上げる形で周囲とやり取りしている。関係者によると、グループ機関紙への掲載などのため、やり取りは毎回、担当者が虎雄容疑者の入院先である神奈川県鎌倉市内の病院にあるパソコンに保存していたという。