いじめた6少年を送致・通告へ＝自殺の中1男子に暴行―警視庁

　東京都品川区の区立中学1年の男子生徒＝当時（12）＝が、学校でいじめを受け昨年9月に自殺した事件で、警視庁少年事件課と大井署は12日、暴行の非行事実で、同級生だった13～14歳の少年6人を、同日中にも児童相談所に書類送致・通告する方針を固めた。
　6人は当時14歳未満で、刑事処罰の対象にはならないが、同課はうち1人の暴行が悪質だったとして、家裁の審判を受けさせるよう意見書を付ける。
　同課によると、6人は2012年5～9月、男子生徒を殴ったり靴下を投げつけたりするなどの暴行を加えたとされる。
　品川区教育委員会が設置した調査委員会の報告書によると、男子生徒は6人から複数回、殴ったり蹴ったりされたほか、同級生の男女28人から暴言を受けたり、シャープペンシルを壊されるなどのいじめを受けていた。
　調査委は「いじめと自殺に密接な関係があった」と判断したが、警視庁は、いじめと自殺の因果関係は不明としている。