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たちあがれ日本への連立打診、困難視強まる
2010 / 12 / 26 ( Sun )
 与野党に波紋を投げかけた民主党によるたちあがれ日本への連立打診は、政策の隔たりの大きさからも実現を困難視する見方が強まっている。

 たちあがれ日本はこれまで、子ども手当など民主党の目玉政策を「財源なきバラマキ」と批判し、撤回を迫ってきた経緯があるからだ。「数あわせ批判」をかわすだけの大義名分を見つけるのは容易ではない。

 たちあがれ日本の平沼代表と与謝野共同代表は25日、東京都内の議員宿舎や自宅に滞在し、連立問題での発言や動きを表向きは見せなかった。

 野党からは「主義主張が違う政党の連立はあり得ない」(自民党の河村建夫選挙対策局長)などといった批判が勢いを増している。

 元自民党議員で結成したたちあがれ日本は、その結党趣旨で「打倒民主党」を第一の使命に掲げた。今年の参院選公約では、民主党マニフェスト(政権公約)の実行を「間違いなく財政破綻」と厳しく批判した。

 「開かれた保守」を掲げて、自主憲法の制定や集団的自衛権の容認にも前向きだ。永住外国人への地方選挙権付与や夫婦別姓には明確に反対している。

 しかし、民主党はマニフェストが政権交代の原動力だったと考えていて、撤回は困難だ。菅首相も国会答弁で「実現に誠実に取り組む」と繰り返している。党内に護憲派を抱え、夫婦別姓などに積極論が根強いなど、たちあがれ日本の政策とは大きな差異がある。

 与謝野氏は「民主党政権打倒で立ち上がったが、このままでは、日本が沈没する」と、説いているとされる。これに対し、党内では「考え方は民主党と根底から違う」(中山恭子参院幹事長代理)と政策面の隔たりに懸念が広がる。「民主党とは水と油だ」などとして、現状で混じり合うのは困難とする声が大勢だ。

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