PGA元幹部、暴力団会長と会食＝3月に佐賀で、職員同席―北九州市でゴルフも

　公益社団法人日本プロゴルフ協会（PGA）の阪東忠義元理事（67）と前田新作元副会長（61）が、指定暴力団道仁会会長らとゴルフをして引責辞任した問題で、2人が今年3月、佐賀県嬉野市内の飲食店で道仁会会長らと会食していたことが13日、関係者への取材で分かった。元理事と元副会長は、北九州市内で4月、道仁会会長とゴルフをしていたことも新たに判明した。
　元幹部と道仁会会長をめぐっては、6月に熊本県でラウンドした事実だけが確認されていた。PGAは近く懲罰諮問委員会でこれらの問題を改めて審議し、2人を処分する方針。
　阪東元理事はPGAの調査に対しこれまで「道仁会会長とは6月にたまたまプレーしただけ」などと説明し、会員資格停止の懲戒処分となった。しかし、新たに会食などの交際も判明。PGAの森静雄会長は「元理事は調査委に虚偽説明をしていたことになり非常に残念だ。改めて処分せざるを得ない」とコメントした。
　関係者によると、3月14日、元理事と元副会長は、競技会の下見のため訪れた嬉野市内の飲食店で、道仁会会長の小林哲治被告（57）＝詐欺罪で公判中＝らと会食した。元理事が道仁会側からの誘いを受けて、元副会長とPGAの職員4人を同席させた。元副会長は相手が道仁会会長とは知らなかったという。会食には女性のコンパニオンもいた。
　元理事と元副会長は、北九州市内で4月27日にも、小林被告とゴルフをし、それぞれ5万円のレッスン料を受け取っていた。元理事は予約の際に「道仁会会長だが大丈夫か」などとゴルフ場の支配人に連絡し、了承を得ていたという。