バーレーン国王、日本に資源開発への協力を要請

　【マナマ＝田島大志】安倍首相は２５日午後（日本時間２５日夜）、バーレーンのハマド国王と会談した。

　国王は、同国で新たな原油・天然ガスの採掘事業が計画されているとしたうえで、「日本が権益確保を含めて参入する余地はある。前向きに検討してほしい」と述べ、日本企業の参入に期待感を示した。日本の科学技術関連の大学を誘致する考えも表明した。

　首相は「バーレーンの安定は湾岸地域の安定に重要だ」と述べ、経済交流を進めていく意向を伝えた。

　これに先立ち、首相は２５日午前（同２５日午後）、バーレーンの首都マナマで、ペルシャ湾岸で海賊対策にあたる米英軍幹部と会談した。この中で米英側は、海賊対策を任務としている多国籍任務部隊（ＣＴＦ１５１）に、海上自衛隊のＰ３Ｃ哨戒機を参加させるよう要請、首相は検討を約束した。