省庁情報システム半減へ…統廃合で経費３割縮減

　政府は２０日、人事や給与など、省庁が個別に管理・整備している１５００の情報システムを統廃合し、半減させる方針を固めた。

　政府のＩＴ（情報技術）総合戦略本部が月内にもまとめるＩＴ戦略に盛り込む。年内に工程表も作成する方針だ。

　省庁や国の出先機関が運用している情報システム関係経費は２０１３年度予算で５３１９億円に上る。情報システムの統廃合で、約３割の経費が縮減できる見込みだ。

　政府は、政府機関に集まる大量のデータ管理をインターネット上で行う「政府共通プラットフォーム」の運用が３月から始まったことを受け、これを活用し、クラウド（ネット上でデータを保存する仕組み）化することで、人事や給与などの情報システムの統廃合を進める。セキュリティー対策が進めやすくなり、サイバー攻撃への対処能力を上げる狙いもある。