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トイレ監禁次男に長期虐待?母らエアガンで撃つ
2010 / 07 / 02 ( Fri )
 東京・練馬で中学3年生だった次男(15)を自宅のトイレに監禁したとして、母親と交際相手の男が先月、逮捕・起訴された事件で、次男の体には無数のあざがあり、長期間にわたる虐待を受けた疑いが強いことが2日、警視庁光が丘署幹部への取材でわかった。

 同署は近く、傷害容疑で2人の自宅を捜索し、虐待の実態解明を急ぐ。全国で児童・生徒への虐待が相次ぐ中、学校を長期欠席するなど虐待が疑われた今回のケースでも、行政はそのサインを見落としていた。

 「僕が悪いんです。ウソをついたから」

 今年2月14日、練馬区内の自宅トイレから保護された次男は、心配する同署員にそう言って、母親をかばい続けた。だが、顔が異様にむくみ、あばら骨が浮き上がる次男に署員がやさしく問いかけると、次第に虐待を受けたことを口にし始めたという。

 同署幹部によると、母親の中島まゆみ被告(47)と交際相手の川崎輝久被告(34)(いずれも6月23日に起訴)からの虐待が始まったのは、2人が板橋区のアパートで同居を始めて約1か月後の昨年8月頃。

 中島被告の実子の次男は当初、ギターが得意な川崎被告を慕っていたが、次男をしかりつける中島被告を見て、川崎被告も次男に暴行するようになった。

 小学校時代は明るいサッカー少年だった次男の笑顔が消えた時期は、川崎被告と暮らし始めた時期と重なると、近所の人は証言する。

 虐待は昨秋頃からエスカレートしたという。同署幹部によると、2人は電気コードや角材で次男を殴ったり、正座させてエアガンで頭を撃ったりした。食事は十分に与えられず、次男はスーパーの試食品を食べて空腹を満たした。暴行の理由は、「約束を破ったり、ウソをついたので、しつけのつもりだった」というものだったが、次男は2月4〜11日と同12〜14日の計11日間監禁されたトイレで、パンや角砂糖、手洗い用の水だけで飢えをしのいだという。

 中島被告は調べに対し、「反省を促そうと前からやっていた」と供述し、川崎被告も暴行の事実を認めている。同署は2人について、傷害容疑で立件し、虐待の全容解明を進める方針だ。

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