８人殺傷の中国人実習生、経営者と日頃から口論

　広島県江田島(えたじま)市のカキ養殖業「川口水産」で中国人技能実習生が従業員ら８人を殺傷した事件で、殺人容疑などで逮捕された陳双喜容疑者（３０）が、経営者の川口信行さん（５５）と日常的に言い争う姿を従業員らが目撃していたことが分かった。

　県警は、日本語が不得意だった陳容疑者が、川口さんの指導に対し、一方的に不満を募らせて犯行に及んだとみている。

　県警などによると、陳容疑者は昨年９月から川口水産に勤め、今年５月までの予定で働いていた。複数の従業員によると、川口さんは過去に中国人実習生を受け入れた経験もあり、陳容疑者を熱心に指導。最近は、「積極的に仕事をするようになった」とうれしそうに話していたという。