＜長野の殺人＞伯母の元交際相手、殺人容疑で書類送検へ

　長野県飯田市の鹿島田淳（かしまだ・じゅん）さん（１９）が自宅で殺された事件で、県警飯田署捜査本部は１３日、鹿島田さんの生活の面倒を見ていた同居の３０代の伯母の元交際相手だった３０代男を容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針を固めた。

　県警によると、この男は１０日午前、同市に隣接する同県泰阜（やすおか）村の林道に止めた車内で遺体で見つかった。死因は一酸化炭素中毒だった。車内にあった男の携帯電話に、鹿島田さんを木製バットで殴って殺害したことをほのめかす内容の未送信メールが残されていた。他に、凶器とみられる小型ナイフもあった。

　事件は、９日午後３時ごろ、伯母から「子供と一緒に車で連れ回されている」と１１０番があり、飯田署員が伯母と、男との間に生まれた子供を飯田市内で保護。署員と伯母が同日午後６時４５分ごろ、自宅で鹿島田さんの遺体を見つけた。死因は頭部打撲による頭蓋内（ずがいない）損傷で、頭に刺されたような痕もあった。

【福富智】