＜福井女性遺棄＞殺人容疑で２人再逮捕へ　１人が認める供述

　愛知県一宮市の飲食店員、森岡まどかさん（失踪当時２７歳）の遺体が福井県大野市の九頭竜（くずりゅう）湖岸の冷凍庫から見つかった事件で、岐阜県富加町、トラック運転手、渡辺智由（ともゆき）容疑者（３４）＝死体遺棄容疑で逮捕＝が森岡さん殺害を認める供述を始めたことが捜査関係者の話で分かった。愛知、福井両県警合同捜査本部は、渡辺容疑者と岐阜県美濃加茂市、職業不詳、林圭二容疑者（４０）＝同＝を、勾留期限の１６日にも殺人容疑で再逮捕する方針。

　捜査関係者によると、渡辺容疑者は「森岡さんを殺し、九頭竜湖に遺棄した。林容疑者も一緒だった」と供述しているという。両容疑者は森岡さんが勤めていたキャバクラ店の常連客。捜査本部は渡辺容疑者の説明などから、林容疑者が渡辺容疑者に森岡さんを殺害するよう働きかけたとみている。林容疑者は死体遺棄容疑は認めているが殺害への関与は否認しているという。

　森岡さんは１１年１１月２４日未明、自宅を車で出て以降行方不明となり、今年５月に遺体で見つかった。捜査関係者によると、両容疑者は１１年１０月ごろから分担して、遺棄に使われたのと同型の冷凍庫や、遺体が身につけていたものに似た装飾品を、インターネットオークションなどを通じて買った形跡があるという。捜査本部は身元の判明を遅らせるため、普段と違う装飾品を用意したとみている。【岡大介、沢田勇】