大津いじめ自殺、同級生２人から任意の事情聴取

　大津市で昨年１０月、いじめを受けた市立中学２年の男子生徒（当時１３歳）が自殺した問題で、滋賀県警は１日、加害者とされる同級生３人のうち２人の少年から任意の事情聴取を始めた。

　県警は、これまでに生徒約３００人に聞き取りを行い、暴力行為などに関する複数の目撃証言を得ており、少年らの供述を踏まえ、慎重に捜査を進める。

　県警は、少年らが昨年９月、大津市内で開かれた体育祭で、男子生徒の手足を鉢巻きで縛ったり、口を粘着テープで塞いだりした暴行容疑の関連先として、７月１１日に中学校や市教委を捜索。遺族はこの暴行容疑のほか、恐喝や強要など計六つの容疑で告訴している。

　県警は同月下旬から、当時の同級生を中心に生徒約３００人から事情を聞いたほか、体育祭での暴行容疑では、複数の生徒に対し、会場だった陸上競技場での立ち会いを求め検分を実施した。県警は近く、残る１人の少年からも事情を聴く方針。