首相、４日に内閣改造…問責２閣僚と農相ら交代

　野田首相は、内閣改造を４日に行う方針を固めた。

　参院で問責決議を受けた前田国土交通相、田中防衛相と、中国大使館書記官が農林水産省の事業に関与していた疑惑で野党の追及が予想される鹿野農相を含め、４人以上の閣僚を交代させる見通しだ。

　政府筋が２日、明らかにした。

　首相は、衆院で審議中の消費税率引き上げ関連法案を１５日までに採決する意向を党幹部に示している。内閣改造を週明けに実施するのは、自民党が首相に要求していた前田、田中両氏の交代に応じ、修正協議の環境を一刻も早く整える必要があると判断したためだ。

　問責決議による２閣僚の交代にこれまで反対してきた民主党の輿石幹事長も、首相の強い意向を踏まえ、１日の首相との会談で内閣改造を了承したという。２閣僚の続投を理由に、消費増税法案を柱とする社会保障・税一体改革関連法案以外の審議には出席しない方針を示していた自民党が、原子力規制関連法案の審議に応じるところまで追い込まれるなど、輿石氏は問責決議の影響を薄めることができたと見て改造に応じたようだ。