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サリン、炭疽菌…拡散予測システム開発へ
2012 / 01 / 28 ( Sat )
 防衛省は新年度から、テロや事故などで放射性物質やサリン、炭疽(たんそ)菌などの危険物質が環境中に放出された場合に備え、汚染の拡大を予測するシステムづくりに乗り出す。

 24時間先までの汚染の広がりを5分ごとに地図上に表示し、浄化作業などにあたる自衛隊員の安全確保や住民避難に役立てる。

 原子力発電所などから漏えいした放射性物質の拡散予測は「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」があるが、他の危険物質の予測システムはこれまで国内にはなかった。危険物質は、まかれた場所が不明なことが多いうえ、種類によって重さや蒸発のしやすさ、水への溶けやすさなどが異なり、拡散予測も難しい。また、汚染が市街地で起きた場合、ビル風などの局所的な気象によっても、広がり方は変わる。

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