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乱れ飛ぶ責任論、自民政権批判…振興銀破綻
2010 / 09 / 10 ( Fri )
 日本振興銀行の経営破綻に対し、政府・与党から10日、小泉元首相が進めた構造改革路線のひずみが露呈したとして、自民党政権時代の責任を指摘する声が上がった。

 一方、自民党からは、民主党代表選による「政治空白」への批判が相次いだ。

 菅首相は10日夜、首相官邸で記者団に対し、「このような(破綻の)事態に陥ったことは大変遺憾だ」と述べた。預金の払い戻し保証額を元本1000万円とその利子に限る「ペイオフ」が初めて発動されたことについては、「日本の金融システムに大きな影響は出ないという判断の中で、金融庁が判断したと理解している」と語った。

 一方、仙谷官房長官は記者会見で、「(金融庁の)検査・監督が適切だったか、議論になる可能性はある。前(自民党)政権下のことの方が多いだろうから、金融庁の政務三役が再検証すると思う」と指摘した。

 国民新党の自見金融相も記者会見で、振興銀創業者の一人である木村剛被告が竹中平蔵・元金融相のブレーンだったことを念頭に「竹中氏らの道義的責任は免れない」と語った。

 ただ、野党からは「政府・与党は責任転嫁ばかりしており、初のペイオフ発動に対する危機感が乏しい」(自民党幹部)との反発も出ている。

 自民党の石原幹事長は10日、党本部で記者団に対し、「初めてのペイオフなので、ほかの銀行にはそういうことはないと政治家が生の言葉で言うことが与党の責任だ。民主党は代表選をやっているが、国民を安心させる状態を作ることが足りない」と政府・与党の対応を批判した。

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