強盗団への捜査察知、逃亡か＝旅券法違反容疑の中国人―八王子射殺事件でも聴取へ

　東京都八王子市のスーパーで1995年、女性3人が射殺された強盗殺人事件で、実行犯を知っている可能性があるとされる中国人・何亮容疑者（43）＝旅券法違反容疑で逮捕＝が、日本にいた当時、所属していた強盗団に捜査が迫っていることを察知し、海外に逃亡するため他人名義のパスポートを取得したとみられることが16日、捜査関係者への取材で分かった。
　何容疑者については、同じ強盗団にいた日本人の元死刑囚の男＝麻薬密輸罪により中国で執行＝が2009年に訪中した警視庁の捜査員に対し、「八王子事件の実行犯を知っているかもしれない」と供述していた。
　警視庁八王子署捜査本部は16日、何容疑者を送検。何容疑者の日本での足取りや元死刑囚との関係について事情を聴き、八王子事件の犯人特定につながる情報を持っていないか確認する。