現業職2労組、県労委に提訴＝労使交渉「不誠実」、謝罪要求―山形

　労使交渉を短期間で一方的に打ち切り、給与削減条例案を議会に提出したのは不当だとして、山形県酒田市と高畠町の現業職員で構成する2労働組合が県労働委員会に救済申し立てを行ったことが1日、関係者の話で分かった。申し立ては10月31日付。
　関係者によると、提訴した2労組はいずれも自治労傘下で、国から要請を受けた地方公務員の給与削減をめぐり、自治労傘下の労組が労働委員会に提訴したのは初めて。別の複数の団体も同県労委に提訴の準備を進めている。
　申し立てなどによると、2市町は数週間で団体交渉を打ち切り、当初提案した削減幅を変えず関係条例案を議会に提出したという。各首長に対し、不誠実な交渉だったと認め、文書による謝罪を行うほか、今後は誠実に労使交渉を行うと誓約することなどを求めている。