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“鉄板の要塞”ヤード 警察当局が一斉捜索・立ち入り調査した狙いは…
2010 / 07 / 11 ( Sun )
【衝撃事件の核心】

 都市近郊の田園地帯や丘陵地域に、鉄板に囲われた要塞(ようさい)のような施設が増えている。自動車窃盗団など外国人組織犯罪の根城となっている可能性があるとして、警察当局が実態把握を進めている「ヤード」と呼ばれる施設だ。敷地の周囲を囲うフェンス越しにはプレハブ小屋の屋根と、うずたかく積み上げられた鉄くずの山がのぞく。フェンスの向こうで一体、何が行われているのか。全国の警察は入管当局と合同で全国一斉、異例の実態解明に乗り出した。(加藤達也)

  [フォト]解体工場の家宅捜索に当たる捜査員

 ■高さ3メートルの鉄板に囲まれ…

 6月22日朝。ヤードに対する警察・入管合同による全国一斉の捜索・立ち入り調査が始まった。対象は、入管法違反容疑の捜索が14カ所、古物営業法に基づく立ち入り調査が426カ所の計440カ所。

 立ち入り先の一つ、横浜市泉区上飯田町の産業廃棄物業者には、神奈川県警の捜査員と東京入国管理局の係官計10人が午前10時半、調査に入った。

 泉区は横浜市内ではあるが、港町ヨコハマのイメージはなく、田園や緑地が目立つ住宅街。その中に、高さ3メートルほどの鉄板のフェンスで囲まれたヤードがある。

 捜査員らが出入り口ゲートに回り込んで中に入ると、「金属類」「がれき類」などと記された看板が立ち、周りに鉄くずや段ボールなどが分類されて山積している。

 プレハブの作業場ではヘルメット姿の外国人の男性たちが大型トラックの荷台から重機で積み荷を降ろす作業を黙々と続けている。

 「こんにちはぁ。ちょっといいですかぁ」

 捜査員が声をかけ、立ち入りの趣旨を伝えると、外国人男性が作業の手を止め、捜査員に向き直って質問に答える。男性はペルー国籍で、定住資格があることが確認され、調査は15分で終了。捜査員らは別のヤードへと向かっていった。

 全国一斉に実施されたこの日の捜索と立ち入り調査で、オーバーステイやパスポートの不携帯などが発覚したのは、イラン▽ガーナ▽ベトナム▽中国▽インド▽ナイジェリア▽スリランカ−の各国人計7人。いずれも入管法違反容疑で現行犯逮捕された。

 ■外国人関与は全国で1100カ所

 今回、警察と入管の捜索・調査の対象となったヤード。語源は、港湾施設などで輸出用貨物をコンテナに積み込む作業スペースを示す「コンテナヤード」に由来する。

 中古自動車や工業部品などの不正輸出事件を捜査する警察が、盗品の解体や梱包(こんぽう)といった犯罪のヤミ作業場を指す“警察造語”として使うようになり、今では他官庁などでも使われるようになっている。

 警察庁によると、国内には現在約1400カ所のヤードが存在。このうち外国人が関与しているものは約1100カ所に上る。4割をパキスタン系(約300カ所)、スリランカ系(約80カ所)、中国系(約70カ所)の3カ国系が占めているという。

 警察庁幹部は「ほとんどのヤードは、犯罪拠点とは無縁の、正業のための施設であることは言うまでもない」と前置きした上で、ヤードをめぐる状況について、こう解説した。

 「自動車窃盗犯は盗品のクルマを国外に持ち出す際、ヤードで解体、梱包する。普段、高いフェンスに囲まれて中も容易にうかがえないため、これまでにも家宅捜索して初めて、盗品の分解、詰め込みの現場だったと判明するといった状況だった」

 そして、「現在は健全であっても、譲渡などで持ち主や使用者が代われば、外国人犯罪の拠点となる可能性が排除できない。実態が不透明であり、常に状況を把握しておく必要がある」と力を込める。

 ■外国人犯罪組織の根城となるおそれ…

 平成21年中に全国で認知された自動車窃盗事件は2万5815件で、検挙件数は9557件。検挙された容疑者は2045人に上っている。

 このうち来日外国人による事件の検挙件数は1116件で、94人が検挙されている。来日外国人による自動車窃盗事件は、検挙件数ベースで12%を占める。

 耐久性があり、多数が乗り込めることで自動車窃盗団にとって人気車種となっているトヨタ社製のハイエースの窃盗被害の多発に頭を悩めていた兵庫県警が、内偵で絞り込んだ複数の外国系ヤードについて集中的に取り締まったところ、管内の自動車盗が激減した、という報告も警察庁には届いており、ヤードに主眼を置いた取り締まりの有効性は高いとみている。

 警察庁の事件ファイルに目を通すと、“外国人犯罪組織の根城となるおそれがあり、放置できない”とするのもうなずける。

 ■拳銃の実弾から手榴弾まで!

 「もしも摘発していなかったら、と思うとぞっとする」

 元捜査幹部がそう振り返るのが、「上館(かみだて)ヤード事案」だ。

 平成19年4月上旬。新潟県新発田市内の路上で、ロシア人の男が泥酔。迷惑した住民が110番し、駆けつけた新発田署員が職務質問した。男はパスポートを所持しておらず、住所などの応答に曖昧(あいまい)な点があったことから、出入り先を追及した結果、同市上館の中古車整備工場を特定。内偵の結果、盗難車が持ち込まれている疑いが浮上する。

 そして、県警外事課などが家宅捜索すると…。

 「車体に刻印された車体番号が削り取られ、ナンバーが付け替えられた盗難車のほか、拳銃の実弾や偽造された外国人登録証から手榴(しゅりゅう)弾まで発見された。文字通り犯罪の温床だった」(元捜査幹部)

 上館ヤードには、ロシア人のほか、パキスタン人も出入り。持ち込まれた乗用車の捜査などから、最終的に新潟、富山、山形、宮城、福島の各県警の合同捜査に発展した。広域の自動車窃盗、不正輸出団の拠点だったことが判明した。

 ヤードを拠点とした犯罪は、その後も数多く摘発されている。

 21年4月には、兵庫県警が、広域組織窃盗の拠点として家宅捜索したヤードから覚醒(かくせい)剤を発見、押収している。

 さらに、20年3月に茨城・栃木の両県警による合同捜査本部が摘発したブラジル人グループによる自動車連続窃盗事件では、5県にまたがって自動車245台、総額約3億7000万円相当の被害が確認された。

 盗まれた自動車は、分解されて海外に持ち出されてから組み立てられ、盗品車市場に流通する−。

 「盗難車ビジネスは、違法入国、滞在のための証明書類の偽造や、身分確保のための偽装結婚、不法入国外国人の雇用先、薬物乱用など、多くの付随犯罪も生み出すなど、裾野の広がりを持った一種の犯罪ビジネスモデルを形成している」と捜査関係者は指摘する。

 また、外事警察幹部は、「盗品の自動車販売で不正に得たカネが、国内の別の外国人犯罪組織の活動原資となる可能性がある。また、イラクやアフガニスタン、パキスタン、インドなどでは、自動車爆弾に転用されるおそれも否定できない。一部のヤードは、そうしたグローバル犯罪の要塞として悪用されている実態がある」と深刻に受け止める。

 警察当局は今後も、ヤードへの監視、警戒を継続する方針だ。

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