谷口内閣審議官が訪中へ＝首相ブレーン、関係打開探る

　安倍晋三首相の外交ブレーンの一人である谷口智彦内閣審議官が、28日から中国を訪問する予定であることが分かった。政府関係者が22日、明らかにした。沖縄県・尖閣諸島をめぐり悪化している日中関係の打開に向け、中国の対日関係者と接触するとみられる。
　政府関係者によると、谷口氏は28～30日の日程で北京に滞在する予定。首相も了承しているもようだ。安倍政権では、谷内正太郎内閣官房参与も今月、中国を訪問。谷内氏に続く谷口氏の訪中は、首相官邸主導で対中外交を進めようとする政権の姿勢を示すものと言えそうだ。
　谷口氏は、米ブルッキングズ研究所研究員などを経て今年2月から内閣審議官を務め、首相のブレーンとして外交スピーチなどの作成に当たっている。谷内氏にも近く、同氏が外務事務次官だった際に民間から外務副報道官に起用された。