２８歳女性と３歳男児か　大阪のマンション２遺体　死亡は２月ごろ

　大阪市北区天満のマンションの一室で、遺体で見つかった成人女性と性別不詳の幼児について、２人が死亡した時期が２月ごろとみられることが２５日、大阪府警天満署の司法解剖で分かった。室内にあった身分証などから、遺体は２８歳の女性と３歳の男児とみられることも判明。

　死因の特定には至っておらず、同署は死亡の経緯を詳しく調べる。

　同署によると、室内から女性の運転免許証と男児の乳幼児医療証が見つかった。２人は同じ名字で、母子などの血縁関係があるとみられる。

　司法解剖の結果、女性の胃には何もなかったが、腸内から食べ物とみられる内容物が確認された。

　幼児の遺体は腐敗が進んでいたため、内容物の有無は不明。２人の死因についても明らかにならなかった。

　マンションの部屋はごみなどが散乱しているような状態ではなかったが、電気が止められていた上、冷蔵庫がなく、食べ物もなかったという。

　同じマンションの住民らは「部屋の居住者は昨年秋以降に入居したと聞いている。最近は住んでいる気配がなかった」と話している。