参院山口補選、各党が総力戦…幹部相次ぎ来援

　参院山口選挙区補欠選挙（２８日投開票）の終盤戦に向け、政党幹部らが相次いで山口県入りしている。

　２０日は安倍首相が自民党候補の応援のため、昨年１２月の首相就任後初めて地元入り。推薦候補を擁立している民主党の細野幹事長も来県して支持を訴えた。夏の参院選の前哨戦として各党が総力戦を展開している。

　安倍首相は、山口市のホテルで開かれた首相就任祝賀会で「政策を進めるためにも夏の参院選に勝たないといけない。皆さんの力を結集していただきたい」と力を込めた。その後、同県防府市での自民党新人・江島潔候補（５６）（公明党推薦）の集会に参加した。２１日には首相を含む県選出の自民党国会議員５人が山口市などで街頭演説する。

　一方、離党者が続出している民主党は補選の結果次第で、参院会派の議席数が自民党と並ぶ可能性がある。細野幹事長は山口市などで無所属新人・平岡秀夫候補（５９）（民主党、みどりの風推薦）と街頭演説。「ここで１議席得るかどうかで国政の方向が変わる。山口県の民意を示してほしい」と声を張り上げた。２１日には海江田代表が来援する。

　共産党新人・藤井直子候補（６０）は２０日、同県宇部市などで環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）交渉参加反対などを訴えた。２３日には同党の市田書記局長が駆け付ける。諸派新人・河井美和子候補（５０）は２０日、山口市を遊説し、国防強化の必要性や消費増税反対などを主張。２１日は幸福実現党幹部らと支持を訴える。