維新・みんな、一院制を主張…自・民は慎重姿勢

　衆院憲法審査会（保利耕輔会長）は２１日、第３章「国民の権利及び義務」と第４章「国会」について討議した。

　衆参の「ねじれ」克服策が論点となったが、自民、民主両党などは、現状の二院制をおおむね維持すべきだと主張した。

　各党代表の意見表明で、自民党の葉梨康弘氏は、「（ねじれで生じる問題が）憲法の問題なのか政治の問題なのか、分析する必要がある」として憲法改正による二院制改革に慎重な姿勢を示した。民主党・篠原孝、公明党・浜地雅一、生活の党・鈴木克昌の各氏も「二院制を維持しつつ衆参の役割分担を明確化する」との立場を示した。１３日の参院憲法審査会では二院制改革を求める声が強かったが、衆院では、権限縮小への懸念が強い参院側に配慮した格好となった。

　日本維新の会の西野弘一氏は「二院制のままだと政治の停滞を招く」、みんなの党の小池政就氏は「国内外（の課題）への迅速な取り組みが必要だ」としていずれも一院制を主張した。自由討論で、超党派の「衆参対等統合一院制国会実現議員連盟」会長の衛藤征士郎氏（自民）も一院制を訴えた。