新薬や医療機器の開発支援、政府が組織改変方針

　政府は２０日、内閣官房の医療イノベーション推進室を「健康・医療戦略室」と改組し、体制を充実させる方針を固めた。

　最先端の医療技術を実用化する医療イノベーション（革新）を安倍政権の成長戦略の一つに位置づけ、医療産業の国際競争力を高める司令塔としての機能を強化する。

　新組織は、政府が昨年策定した５か年戦略に基づき、研究機関と企業の情報交換を仲介するなどして、新薬や医療機器の開発を支援する。菅官房長官が統括し、室長には地域活性化担当の和泉洋人首相補佐官が就任する。次長に厚生労働、文部科学、経済産業各省の官房審議官らを配置し、参事官以下の常勤職員も増やす。２２日にも発令予定で、厚労省にも「健康・医療戦略推進本部」（本部長・田村厚労相）を設置する。