中央道・笹子トンネル、６８日ぶり全面開通

　天井板崩落事故で上り線の通行止めが続いていた山梨県の中央自動車道笹子(ささご)トンネルは８日午後４時、復旧作業を終えて事故から６８日ぶりに全面開通した。

　同トンネルを含む約８キロの区間は昨年１２月２９日、下り線を対面通行にして仮復旧した。事故があった上り線は、崩落区間以外の天井板と隔壁約１万１０００枚を撤去し、換気用のジェットファン６基を設置した。

　７日午後１時からは、上り線一宮御坂インターチェンジ（ＩＣ）―大月ジャンクション（ＪＣＴ）間と、下り線大月ＪＣＴ―勝沼ＩＣ間を通行止めにして最終的な復旧作業が行われた。

　対面通行中も禁止されていた勝沼ＩＣから上り線への流入は、全面開通で解禁された。大月ＩＣ―河口湖ＩＣ間の無料措置は、１１日を最後に終了する。