新たに外国人スタッフ３人の生存確認…日揮発表

　アルジェリアでの人質事件で、大手プラントメーカー「日揮」は１９日、新たに外国人スタッフ３人の生存が確認されたと発表した。

　事件当時、施設には同社のスタッフ７８人がいたが、日本人１７人のうち１０人の安否は判明していない。

　隣国モーリタニアのアフバル通信社は、武装勢力が日本人を含む外国人人質７人を拘束し、軍の突入を防ぐため、現場に爆発物を設置したと伝えた。交渉か人質殺害かの選択を迫っているという。同通信は、人質の内訳について、日本人のほか、米国人、英国人、ノルウェー人がいると伝えた。

　人質の数を巡っては、アルジェリア治安当局筋が同日、ＡＦＰ通信に対し、外国人１０人が人質となっていると述べた。

　一方、ロイター通信はアルジェリア軍が同日、現場で新たに１５遺体を見つけたと報じた。同通信は先に、日本人２人、英国人２人、フランス人１人を含む外国人７人の死亡が確認されたと伝えていた。

　アルジェリア軍が軍事作戦を開始して３日目となった１９日も、施設には武装勢力の残党が立てこもり、軍が包囲する局面が続いている模様だ。