経済・安保で連携…首相がアジア外交方針表明へ

　安倍首相は１６～１９日の日程で東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）３か国を訪問する際、安倍政権のアジア外交の基本方針をインドネシアで表明する意向を固めた。

　政府関係者が明らかにした。

　具体的には、〈１〉２１世紀の成長センターであるＡＳＥＡＮ地域の経済成長を日本に取り込む経済連携〈２〉海洋安全保障の協力〈３〉ベトナムへの原発輸出などを踏まえたエネルギー政策の連携――などの強化を訴える方向で調整している。今年が日本とＡＳＥＡＮの友好４０周年であることを踏まえ、交流拡大も強調する予定だ。

　演説では、中国の海洋進出などで戦略環境が厳しさを増すアジア太平洋地域の平和と安定を推進するため、日米同盟を外交の基軸とし、同地域において、民主主義や基本的人権といった価値観を共有するインドネシアなどの国々と連携を深め、ベトナムなどの戦略的に重要な国との関係強化も図る考えを打ち出す方針だ。