銀河系中心部から大噴出＝若い星々のプラズマ粒子―国際チーム

　銀河系（天の川銀河）の中心部からは、新たに誕生した無数の若い恒星から放出されたプラズマ粒子が銀河系の外に向かって大規模に噴出していることが分かった。オーストラリア連邦科学産業研究機構などの国際チームによる電波観測の成果で、3日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
　銀河系は直径約10万光年で円盤状に渦を巻いており、このプラズマ粒子は中心部から円盤の上下方向に噴出している。銀河系の中心にある超巨大ブラックホールに引き寄せられるガスの流れが比較的穏やかなのは、周囲で新たに恒星が誕生している領域から既に多くのプラズマ粒子を含むガスが銀河系外に噴出していることが原因かもしれないという。