板橋主婦刺殺、２０代男を聴取へ…窃盗など容疑

　東京都板橋区のマンションで主婦荒井久美さん（３４）が刺殺された事件で、警視庁が事件に関与したとみられる２０歳代前半の男を特定したことが捜査関係者への取材でわかった。

　同庁は、男の行方を追っており、見つけ次第、荒井さんの銀行口座から現金を引き出した窃盗などの容疑で事情聴取する方針。殺害についても何らかの事情を知っているとみており、キャッシュカードを入手した経緯についても聞く。

　捜査関係者によると、男は事件直後の今月２１日午後５時頃、ＪＲ池袋駅前のコンビニ店のＡＴＭ（現金自動預け払い機）で、荒井さんの銀行口座から、預金額のほぼ全額の約２６万円を引き出した疑いが持たれている。

　ＡＴＭの防犯カメラには金を引き出す姿が映っており、別の窃盗事件で逮捕されたことのある男と同一人物と断定された。男は板橋区近辺に土地鑑があるといい、同庁では今も周辺に潜伏している可能性があるとみている。