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民主参院に首相退陣要求強まる、小沢氏と再会談へ
2010 / 06 / 01 ( Tue )
 民主党内で31日、社民党の連立政権離脱や内閣支持率の下落を受けて、鳩山首相の早期退陣を求める声が広がった。

 首相は同日、小沢幹事長、輿石東参院議員会長と会談し、その後、続投の意欲を表明したが、参院執行部は退陣要求を強めており、参院での国会運営が困難となる可能性もある。小沢氏は首相と一両日中に再会談する方針で、進退問題も含めて今後の対応を協議するとみられる。

 首相と小沢、輿石両氏の会談は国会内で行われ、約5分間で終わった。

 首相はその後、首相官邸で記者団に対し、小沢氏らとの会談について「厳しい局面だが、国家国民のために3人で力を合わせて頑張ろうという打ち合わせだ」と説明した。「続投を確認したのか」との質問に「それは当然のことだ」と答え、「国民のために働かせていただきたい。初心に戻る思いで頑張る」と強調した。

 関係者によると、小沢氏は首相に再会談を求めた上で「テーマは国会情勢と参院選だ」と語った。輿石氏は首相に対し、「このままでは国会運営が厳しい。郵政改革法案も廃案になり得る」と指摘した。首相が「そんなに厳しいですか」と述べると、輿石氏は「前にも言ったではないか」と不快感を示したという。

 参院は、社民党が連立を離脱したことで与野党の勢力が接近し、法案審議が困難なうえ、与党議員から造反が出れば、首相問責決議案が成立する可能性もある。

 小沢氏はこの後の民主党役員会で、首相との会談が短時間だったとして「もう一度首相と会い、参院選についてゆっくり話したい。その対応は、輿石氏と私に一任してほしい」と求め、了承された。

 小沢氏は、役員会後に予定されていた定例記者会見を1日に延期した。

 役員会では、夏の参院選で改選を迎える小川敏夫党広報委員長が「今の状況では、首相が責任を取らなければいけないほど参院選で負けることになるのではないか」と述べ、選挙情勢に強い懸念を示した。

 また、輿石氏は31日、記者団に「首相自身が一番考えていくだろう」と述べ、自発的な辞任が望ましいとの考えを示した。

 高嶋良充参院幹事長も31日、国会内で記者団に対し、「非常に深刻な事態に陥っている。改選組から悲痛な声が寄せられており、どう対応するかは最高責任者である首相の決断にかかっている」と述べ、首相の判断が必要だとの考えを示した。首相退陣論についても「選挙を戦っている議員からはそういう声が圧倒的に寄せられている」と指摘した。

 社民党の又市征治副党首は31日夜のBSフジの番組で「首相に対し、小沢氏らが参院選情勢の厳しさを伝えたはずだ。(首相退陣は)あす、あさってだと思う」と語った。

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