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予見可能性の判断焦点=JR西前社長、11日に判決―福知山線脱線事故・神戸地裁
2012 / 01 / 09 ( Mon )
 兵庫県尼崎市で2005年、乗客106人が死亡した福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本前社長山崎正夫被告(68)の判決が11日、神戸地裁である。検察側は被告が唯一、事故の危険性を予見し対策を取れる立場にあったと主張。弁護側は実情から掛け離れた無理難題の押し付けで無罪と訴えた。JR史上最悪の事故に対する会社幹部の刑事責任を、判決がどう判断するか注目される。
 事故は運転士(死亡)がブレーキをかけず、制限時速を大幅に超えカーブに進入して起きた。主な争点は、カーブ半径を半分にする工事をした1996年から約1年半、鉄道本部長だった被告に▽危険性の認識と事故の予見可能性があったか▽脱線防止のため自動列車停止装置(ATS)を設置する義務があったか―の2点。 

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