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ES細胞、品質管理容易に=培養で変異しやすい部位特定―京大など国際チーム解析
2011 / 11 / 28 ( Mon )
 再生医療や新薬開発への応用が期待されるヒトの万能細胞「胚性幹細胞(ES細胞)」について、19カ国の38研究室で作製された125株のDNAを解析したところ、長期培養中に特定の4本の染色体で変異が起きやすいことが分かった。京都大の中辻憲夫教授や山中伸弥教授らが参加する「国際幹細胞イニシアチブ(ISCI)」が27日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー電子版に発表した。
 この4本は1番、12番、17番、20番の染色体。このうち20番染色体では、2割の細胞株で共通した増幅部位が見つかり、がん細胞化を招く恐れがある増殖促進遺伝子が含まれていた。過去最大規模の解析でリスクの高い部分が明らかになったことで、今後は重点的にチェックすることができる。品質管理が容易になり、安全性が向上するという。 

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