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橋下氏が掲げる「大阪都構想」とは
2011 / 10 / 24 ( Mon )
 橋下徹知事がダブル選の旗印に掲げる「大阪都構想」は、東京都と23特別区をモデルに、政令市の大阪・堺両市を解体し、府と合わせて広域自治体「大阪都」に再編する地方版の政治・行政改革だ。

 ダブル選に勝利し、2015年春に都制に移行するシナリオを描く。

 大阪市をはじめとする全国19の政令指定都市は道府県に匹敵する権限と財政力を持つ。特に大阪市は人口で府全体の30%、総生産額で54%を占める。予算額(今年度、特別会計含む)も約3兆9000億円で、府の約4兆3000億円と肩を並べる。このため橋下氏は大阪全体のトップでありながら、大阪市内に対しほとんど口出しできない。いらだちを募らせた橋下氏が打ち出したのが都構想だ。

 橋下氏は都制の導入で府と大阪、堺両市の財布を一つにして二重行政の弊害を解消すれば、高速道路の整備や産業振興を効果的に進められると主張。両市域を10~12の特別自治区に分割して公選制の区長、区議会を置き、中核市並みの権限と財源を与えることで、住民に密着したサービスを担わせるとする。

 これに対し、大阪市の平松邦夫市長は「市がバラバラになり活力が失われる」と反発。市の職員組合の構想に対する抵抗も強い。

 また、仮にダブル選で勝利しても、都構想実現へのハードルは高い。市議会で橋下氏率いる大阪維新の会は第1党だが、過半数には届いていない。さらに、区割りや財源配分などを詰めた上で住民投票を実施するほか、国会で法改正を得る必要もある。

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