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<松田選手死去>相次ぐ選手急死「給水、休養不可欠」
2011 / 08 / 04 ( Thu )
 4日死去した元サッカー日本代表DFの松田選手のように、練習中などに病気で急死したスポーツ選手としては昨年4月、プロ野球広島戦前のノック中に倒れ、くも膜下出血のため37歳の若さで死去した巨人の木村拓也内野守備走塁コーチが記憶に新しい。サッカー界でもプロ選手が試合中に心臓疾患で突然意識を失って急死するケースが少なくない。

 03年6月、国際試合でカメルーン代表のフォエ選手がプレー中に突然倒れ、心停止状態に陥り、そのまま亡くなった。28歳だった。このほか、ハンガリー代表、フェヘル選手(04年1月)▽スペイン代表、プエルタ選手(07年8月)らが同様に心臓系の病気で試合中に急死した。いずれも20歳代の将来を期待された選手だった。

 フォエ選手の死をきっかけに、サッカー界では再発防止策を求める声が高まった。Jリーグは04年から、選手や観客が突然心停止を起こした場合に備えて試合会場に自動体外式除細動器(AED)の設置を義務付けている。しかし、松田選手が所属し、Jリーグの下部に当たるJFLや練習会場は対象外だった。

 JFLの加藤桂三専務理事は「(AEDの設置について)アナウンス不足はあったと思う。こういったことで気付くのは残念だが、対応をしていきたい」と話した。

 東京済生会中央病院の三田村秀雄・心臓病臨床研究センター長はAEDの必要性を指摘した上で、再発防止策として「トッププロ選手でも暑い時は水分補給や休養を取るなど、当たり前のことが予防になる」と話した。

 また、スポーツ現場での安全対策を高める活動をしているNPO法人「スポーツセーフティージャパン」の佐保豊代表理事はAEDについては「何か起こったらすぐに使えるような態勢づくりが必要」と指摘した。【村社拓信、江連能弘】

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